1995年にヤマハが発表したGMの上位規格音源です。
それ以前はGMの上位規格はGSという考えが定着していたため、TG-300というGM対応音源にはローランドの規格であるGSに対応した音色配列モードを持っていました。
ところが、MU-80の発売時にはヤマハ独自の上位規格XGを制定したわけです。ただGSをシミュレートするTG300-Bモードを備えているなど互換性は残されていました。
XGはバンクセレクトを利用して音色数が大幅に増えています。エフェクトも3系統用意され、また外部入力にエフェクトをかけ、音源内の音色と同様にコントロールすることもできます。
MU-80は32パート64音ポリフォニックで、音色は729音(ノーマルボイス)と21ドラムセット エフェクトはリバーブ、コーラス以外に、バリエーションエフェクトです。GM音源よりははるかに表現の幅が広がり、また音質も格段に向上しています。
GMからXG、GSになると機能も格段に向上した変わりに、そのセッティングも複雑になってきました。GMではシステムオンとマスターボリュムの設定に使っていたシステムエクスプルーシブを使って、エフェクター等の項目を細かく変更できるようになりました。しかし、パラメーターの数値が16進数である等専門的な知識が必要です。
MU-80にはショー・エクスクルーシブ機能といって エンター・ボタンを2回押すと、この16進数の数字が表示されるという便利な機能がついていました。
私はGMの上位音源として最初にローランドのSC-88を購入したのですが、これはパソコンとつないでパラメーターを制御する事を前提とした設計されていたため、マニュアルを見ながらの入力に限界を感じていたとき、MU-80のショウエクスプルーシブに魅力を感じMU-80に買い換えました。
※音楽製作がDTMからDAWに変化していく流れの中で、XG音源も縮小していき、ヤマハのXG専用のホームページが2004年3月に終了しました。それ以降はMP3での製作が主流になっていきます。
MIDIとは
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