記録の方法がフロッピーディスクだった時代の話ですが、メーカーの異なるシーケンサーのフロッピーは読み込むことが出来ませんでした。理由はシーケンサーが各社独自の方式で作成されているからで、シーケンサーが違えばその演奏情報を理解することが出来なかったわけです。
そこでメーカを超えたデータのやりとりの必要性が出てきたため、シーケンサーのデータフォーマットの統一規格としてスタンダードMIDIファイル(SMF)が出てきました。
このSMFのおかげで他のシーケンサーで作られたデータも読み込むことが可能となり、どのシーケンサーやソフトで作成された演奏もデータの読み込みが出来る環境が整いました。
現在ネット上のMIDIデータは拡張子が".mid"のスタンダードMIDIファイルになっています。
SMFの目的ははデータの互換性を得ることです。タイミング情報とMIDIイベントという構造をしていて、シンプルな構造になています。そのため演奏専用の読み込みデータとしては便利ですが、複雑な編集をするためには不便で、その場合はそれぞれのシーケンサーの能力が十分発揮できる形式で保存する必要があります。
そのため、作成は独自の形式のデータで行い、発表用にはSMF形式で保存するという2段構えで作品を作りました。
ちなみに所有しているヤマハのシーケンサーQY-700の場合は独自のファイル形式の拡張子は”Q7S”です
SMFでデータを保存するとフォーマット0か1を選択することになります。この違いは、フォーマット0は1トラックで構成されたデータで フォーマット1がマルチトラックで構成されています。最近ではほとんどのシーケンサーやソフトがフォーマット1を読み込めますが、当初はフォーマット0にしか対応していないものも あったので、それにあわせて保存していました。
MIDIとは
1 MIDIデータとは何か?
2 MIDIとは何か?
3 スタンダードMIDIファイルとは
4 GM(General MIDI)とは
5 GS音源とは
6 XG音源とは
7 GM2とは